1986年にイタリア北部ピエモンテ州のブラの町で始まりました。
当時、『ゴーラ』という食文化雑誌の編集者だったカルロ・ペトリーニ氏が、イタリア余暇・文化協会(ARCI=アルチ)という団体の一部門として、「アルチ・ゴーラ」という美食の会を作ったのが始まりです。
スローフードは1989年に国際NPOとなり、現在では約1000の「コンヴィヴィウム(支部)」が存在し8万人の会員によるネットワークが運動の大きな力になっています。
スローフード協会の国際本部は、イタリアのブラ市にあります。
スローフードは、地方レベルで活躍するのと同時に、国連食料農業機関(FAO)のような国際的リーダー機関との共同作業もしています。それによって世界中の政府とのつながりが生まれ、イタリアの農水省を顧問として、ニューヨーク市長やブラジル政府とコラボレーションしています。
イタリアのスローフード協会本部が掲げる「スローフード運動」の柱は次の3つです。
1.消えてゆく恐れのある伝統的な食材や料理、質のよい食品、ワイン(酒)を守る。
2.質のよい素材を提供する小生産者を守る。
3.子供たちを含め、消費者に味の教育を進める。
「スローフード運動」は、単にグルメやよい食事をしようということではなく、極めて社会的な動機を持った運動であるといえます。